夜明け前の糸紡ぎ[まえがき]

　大きな目的を果たし、次の旅がまた続くと知って穏やかな日常を過ごしていたサザレ。
　しかし過去を振り返って自身や周囲の成長を感じると同時に、様々な壁や困難を改めて理解していく。
　そして、ある人物との別れの予感に戸惑っていた。

　自分ではその人物の意思をどうすることもできない存在であること、理解ができない己の感情の乱れに困惑しながら、来るべき日に向けて彼は一つの決断をする。


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魔王編が終わった後の後日談的な裏話です。
サザレが登場するだけで話が暗くなりますが、今回はライトに済ませられたのではないかと思います。

一年の魔王討伐の旅という名の精神療養を経て、多少は性格や振る舞いに変化が目立ってくる感じですが、筆者でＰＬの猫星やキャラのサザレにとっては大きな変化でも、多分他の人は全然気付かないだろうなぁ、と苦笑いを浮かべております。
だって、空気（サザレ）だからね！

そのうち魔王討伐戦記の本編のほうも気が向いたときに書き始めてみようと思うので、よろしくお願いします。